去る3月6日と8日、比羅夫駅にてドラマのロケが行われました。
番組は、TBS系、月曜ドラマスペシャル「終着駅」(HBC制作)。
ストーリーは医療ミスにより幼い娘を殺されてしまった父親が、医者を刺して刑務所に服役。妻は知り合いを頼って田舎に行き、駅の仕事をする。出所した夫は、服役中に届いた病院の看護婦の手紙から、娘の死には何か謎が隠されているのではと不審を抱き、一人捜査を開始する。が、手紙をくれた看護婦は数日前に変死していた。
札幌と比羅夫を舞台に、大病院の裏の世界に立ち向かう夫婦を描いたサスペンス。この妻の管理する駅のロケ地に比羅夫が選ばれたというわけです。
配役は、夫役に平田満さん、妻役に萬田久子さん、看護婦役に杉田かおるさん、新聞記者役に中西良太さん。
2月8日にHBCの制作スタッフの方3人と脚本家の金子成人先生が下見に来られ、ロケ地として正式決定してから、14日には美術スタッフ、21日には技術スタッフの方が来られ、撮影準備は進行し、台本もいただきました。
最初、駅での撮影シーンはほんの少しだろうと思っていたのですが、ドラマの中で5回も登場し、時間にして延5分程度映りそうです。
撮影で使われるのは、1階談話室、待合室とその入口、そしてホームです。
萬田さんには着替えなどのために控え室が必要だということで、僕の作ったログハウスを使ってもらうことになりました。
ロケは前日の5日、午後9時半から午前0時まで、美術スタッフが1階の談話室を撮影用に飾り付けることから始まりました。
美術さんの気合いの入り方はさすがで、1階の談話室がこぎれいに片づけられ、非常に感じのいい喫茶室に生まれ変わり、プロの技を見ることが出来て大変勉強になりました。
俳優さんにも気を使ってるようで、掃除もこれでもかというくらい綺麗にするもので、僕も萬田さんの控え室になるログハウスを掃除し、翌日は6時過ぎに起きて、ストーブに火を入れてお客さんの食事も済ませ、準備万端でみなさんを待ちました。
6日は駅を舞台にしたシーンの撮影が朝7時から夕方5時まで行われました。
当日は快晴で暖かく、雪がかなり融けてしまい、地面が出たところには雪を運んで隠すという程の陽気でした。
9時半頃、萬田久子さんと中西良太さんがいらっしゃり、早速撮影開始。
初めてのロケ風景をわくわくしながら見ていると、平田満さんも到着。
ここで思いも掛けないことが起こりました。
ディレクタが、お世話になった御礼にと僕にエキストラとして出演を演出してくれたのです。
平田さんとの絡みで、しかも気を利かせて台本にはない台詞までつけてくれました。なんてうれしい。( ; _ ; )
喜んでお引き受けして、撮影開始。
いただいた役は萬田さんの知り合いでペンションのバスの運転手。
場面は、萬田さんの住む比羅夫に平田さんが初めて汽車でやってきて、ペンションに向かうスキー客と一緒に降りてくる。
萬田さんに迎えられた平田さんは、中で待つように言われ入ってくる。
僕は郵便配達員と一緒に薪ストーブにあたっているが、お客さんが下りてきたのでジャンバーを着ながら出かけようとする。
そこに入ってきた平田さんをペンションの客と間違え、一声掛ける。平田さんは少し困った顔をする。
台詞は「もうすぐバス出しますんで!」
ただ場面の状況から「あっ、今バス出しますんで!」の方がいいと思い変えてもらいました。
ドライリハ、カメラリハと進み、オンスルーといういわゆる通しが終了したところで、ディレクタからチェックが入りました。
普通にしてくれればいいと言われていたので、関西弁でしゃべっていたところ、出来るだけでいいから標準語に近づけてくれと指摘されたのです。
北海道は関西人がたくさん住んでるから、別にいいやんと思ったのですが、後で考えたらそんなことドラマの中ではなんの関係もないし、急に関西弁が聞こえるのも変ですもんね。
出来るだけ標準語でしゃべってみたんですが、まだ少し関西なまりでした。
吹き替えられるか、カットされなければいいんですが・・・。
駅の外での撮影は午前中に終了。
初めてロケ弁なるものを平田さん、中西さん、スタッフのみなさんと一緒にいただいて、午後の駅舎内での撮影も終了。
美術スタッフのみなさんからセット用の小道具をたくさんいただき、1階の談話室は少しオシャレになりました。
8日は天気の変化が激しく、朝からの予定が10時半スタートとなりました。
この日は杉田かおるさんもいらっしゃり、おもにカーチェイスのシーンの撮影でした。
スタッフの手際が少し悪かったこともあって、俳優さんの待ち時間が長く、平田さんなんかは夕方まで待ちだったため、おかげでゆっくり話すことが出来ました。
こうして撮影は無事、予定通り4時半に終了。
中西さんと杉田さんはこの日でUP。東京に帰られ、他のみなさんは次の撮影地、函館に向かわれました。
さて、俳優さん達の印象ですが、最初芸能人って一般人とはなかなか話してくれないんだろうなって思ってたんですが、平田さんはお顔そのまんまのとってもいい方で、「コーヒー飲まれますか?」って聞くと「あっ、もし入れていただければいただきます。」って、一流俳優さんという肩書きからは考えられないような腰の低い方でした。
年配のスタッフの方の話では、平田さんは若い時食えないこともあって苦労してるし、中西さんも脇役ばかりなので、おごったところがないんだとおっしゃってました。
萬田さんはちょっと近寄りがたい雰囲気はあったんですが、話し出すと普通のおばさんに変身し、僕としゃべる時だけ「〜してたん」と出身地の大阪弁に戻ります。
すごく細くってお綺麗で、いかにも女優さんって方でした。
中西さんは外見通りダンディーな方です。
ただ、見た目からは想像出来ない程のアウトドア好きで、うちの丸太風呂や薪ストーブやログハウスを大変気に入ってくれ、ネパールへトレッキングにも行ったそうで、とても話が合いました。
一番意外だったのは杉田かおるさんです。
「さんま御殿」などで気のきついイメージがあったのですが、実際はとても大人しく、周りに気配り出来る、笑顔の素敵ないい方でした。
だとしたら、テレビで見る杉田さんは作られたキャラなんですね。
しかし現実とのギャップには驚きました。女優さんの演技力って僕の想像をはるかに超えたものがあるんでしょうね。
当日はナチュラルメイクで、お年よりはるかに若く見えるとってもかわいい方でしたよ。
今回は僕の一生の宝になりそうな、大変貴重な経験が出来ました。
スタッフの方もいい方が多く、久しぶりに心から楽しませてもらいました。
サインも写真もしっかりいただきましたよ!
(写真は著作権の関係上、HPではお見せ出来なくなりました。)
放送日は、雪の中での撮影というのを考慮して、秋以降になるとのことです。お楽しみに!