屋根
雪解けを待って、4月後半からいよいよ再開しました。
まずは雨が降っても作業出来るようにと屋根の施工から始めました。
たった1人での高所作業になるため、足場の確保を入念にして、時間はかかってもいいから安全にという気持ちで作業にかかりました。2段に積んだ足場に登るとかなり揺れるので、最初は怖かったのですが、ログに足場をくくりつけて安定させる方法がわかってからは、高所に対する慣れも手伝って、最後には棟木にまたがっても平気なくらいになってました。ただ、なめると取り返しの付かないことになるので最後まで気を引き締めて作業しました。
ここで大変だったのは、3.6mある破風を付ける時、下で支える人がいないためずいぶん苦労しました。また、1枚10kgのコンパネをいかにうまく屋根に乗せるかにも頭を使いました。この作業の途中からいよいよ命綱を張っての作業となりました。
風除室の屋根の接続部分も型枠を作って切り取るという細かい作業になってます。(H11.5.26完成)
最も頭を使ったのはドーマーの設計でした。雪が落ちやすいように三角形にしたかったのですが、これは施工が難しいので写真のような形になりました。ただ、雪が落ちる様に傾斜を付ければ窓から見えるアンヌプリの視界が悪くなる。景色を取れば、雪が落ちなくなる。まさに両刃の剣状態の中から自分がBESTだと思う傾斜角を見つけだしました。
前出の「手づくりログハウス大全」にはこの形での施工方法は紹介されていたのですが、寒冷地の場合、断熱材を入れるスペースが必要なため、垂木が乗るように工夫が必要でした。
また、屋根とドーマーのつなぎ目には雨漏りしないよう充分なコーキングを施しました。
残るは紙とトタンを貼る作業だけです。トタンの場合、業者と同じ仕事をしようとすると、折り曲げなどが非常に難しく雨漏りの原因となりかねないので、素人でもそこそこ容易に出来るようにと、見栄えはいまいちなのですが、波トタンにしました。
まず、コンパネの上に紙を引き、周囲に水切り板を貼り、その上にトタンを乗せます。それを傘釘で止め、棟木の部分に棟隠しを取り付け終了です。
これも屋根に乗せるのは結構大変だったのですが、もっときつかったのは破風の部分を切り取る作業でした。見栄えを良くするため、棟木の長さを桁より20cm長くしていたので、波トタンを斜めに切り取らなければならなかったのです。破風に少し曲がりがあったので、トタンを貼った状態で切るしかありませんでした。サンダーを使ったのですが、安定の悪い状況で見栄え良くきれいに切るのは難しかったです。
屋根の作業は危険がいっぱいです。なんとか乗り切れてホッとしました。(H11.6.21完成)
壁の積み上げ
トタンが仕上がるのに時間が必要だったため、平行してピーセンピース工法のメインとなる壁の積み上げにかかりました。これは丸太を太鼓挽きにして、キーボードを取り付け、柱と柱の間に横に積んでいく作業の繰り返しです。長さ1〜1.8mの丸太を計115本積み上げました。1度に3本づつ加工していき、早いときで1日6本仕上げるのがやっとでした。毎日毎日同じ仕事ばかりなので飽きるかなと思っていたのですが、以外と最後まで楽しんで出来ました。ノルマを決めずマイペースでやったのが良かったようです。
ただ、壁ログと接続する柱の面を平坦に切れていない箇所があったため、ログをキーボードに沿って上から落とす時、途中で引っかかってしまい、かけやでたたいて少し無理に落としていました。下の方はたたきやすく、簡単に落ちてくれたのですが、上にいくとたたくスペースが狭くなり、なかなか落ちてくれず苦労しました。
この作業中、あと少しで壁も完成というところで宿のお客さんが増えてきて、7月中旬から9月初めまで一時中断となりました。
(H11.7.15撮影)